プライバシーステートメント 肖像権と個人情報保護に関する取り決め
1. 基本原則
✅ 同意の取得(本人の許可)
• 明示的な同意が必要
o 撮影時に**口頭または書面(同意書・契約書)**で、写真をWEBに掲載することへの許可を取得する。
o 未成年の場合は、保護者の同意が必要。
o 同意の範囲を明確にする(使用目的・掲載期間・使用媒体など)。
• 暗黙的な許可では不十分
o 例:「イベント参加者の写真を撮影し、そのままWEBに掲載」はNG。必ず事前の周知や同意取得を行う。
✅ 目的外使用の禁止
• 当初の目的(例:企業ホームページ、採用ページ、SNSなど)以外に無断で流用しない。
• 別用途(例:広告・パンフレット)に使用する場合は、追加の同意を取得することが必要。
✅ 削除・変更の対応
• 本人が削除を求めた場合は、迅速に対応できる体制を整える。
• 肖像権やプライバシー権に関する苦情・削除依頼の窓口を明確にしておく。
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2. 具体的なガイドライン(適用例)
① WEBサイト
• 行事やイベントで撮影された写真の顔写真掲載は、事前に明確な同意を取得(契約書やルールを明文化)。
• 会員外の写真は削除するか、掲載継続の意向を確認。
• 名刺やパンフレットの転用は慎重に行い、別途許可を取る。
② 学校や役所その他の建造物内での子弟の写真
• 行事の写真をWEB掲載する際は、保護者の同意を取得する。
• 学生や生徒の個人情報(氏名・学年・顔写真など)が特定できる情報は、掲載を避けるかモザイク処理を検討。
• グループ写真でも、個人が特定できるようなクローズアップは控える。
③ イベント・セミナー
• 参加者に事前に写真撮影・WEB掲載の有無を確認し、撮影NGの人には識別できる目印(リストバンド等)をつける。
• 全体写真(会場の様子)ならば許容されることが多いが、個人が識別できる場合は配慮が必要。
• 事前告知(例:「このイベントの写真はWEBやSNSに掲載する可能性があります」)を徹底。
④ SNS・ブログ
• 写真を投稿する際、個人を特定できる情報(名前・制服・勤務先のロゴなど)が映り込んでいないか確認。
• 撮影対象者が特定されやすいシチュエーション(自宅・病院・学校内など)は慎重に扱う。
• 同窓会アカウントでは、投稿のガイドラインを統一し、無断投稿を防ぐ。
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3. 技術的な対策
✅ 写真加工・匿名化
• 顔のぼかしやモザイク処理を活用し、個人が特定されないようにする。
• 背景のトリミングで、不必要な情報を削除。
• AIツールを活用し、被写体のプライバシーを守る方法もある。
✅ 検索エンジンの対応
• 画像のメタデータ(EXIF情報)を削除し、位置情報などが漏れないようにする。
• robots.txtやnoindexタグを設定し、検索エンジンにインデックスされないようにする(特に一時的な掲載の場合)。
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4. 法律・ガイドラインに基づく考慮
① 個人情報保護法(日本)
• 顔写真は「個人情報」に該当し、本人の許可なしにWEB掲載することは問題となる場合がある。
• 企業・自治体は個人情報保護ポリシーを明示し、取り扱いを明確化する。
② 肖像権・プライバシー権
• 無断で人物写真を使用し、**本人が不快に思うような掲載(名誉毀損・誹謗中傷を含む)**は違法となる可能性あり。
• 公共の場で撮影された写真でも、個人が特定できる形で使用する場合は配慮が必要。
③ GDPR(EU一般データ保護規則)
• 海外向けサイトでは、**EUのプライバシー規制(GDPR)**を考慮し、同意を明示的に取得する必要がある。
• 国際的なビジネスを展開する場合は、グローバル基準でのプライバシーポリシーを策定する。
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5. 実施すべき具体策
1. ポリシーの整備
o 「写真掲載の基準」「削除対応の手順」「許可の取得方法」などを明文化。
2. 会員への周知教育の徹底
o 「SNSへの無断投稿をしない」「撮影時のマナーを守る」などの研修周知を徹底させる。
3. 個人情報保護方針の策定・公開
o 公式サイトに「プライバシーポリシー」を掲載し、写真利用のルールを明示。
4. 定期的な見直し・アップデート
o 法律改正や社会的動向に応じて、ガイドラインを更新する。
o すでに掲載している写真を定期的にチェックし、不要なものを削除。
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6. まとめ
✅ 写真のWEB掲載には、必ず事前の許可を得ることが基本
✅ 個人が特定できる情報(顔・制服・ロゴ・位置情報など)に配慮
✅ 撮影対象者が削除を求めた場合は、速やかに対応
✅ 法律(個人情報保護法・肖像権・GDPRなど)を遵守
✅ 大阪府同窓会は、ガイドラインを整備し、適切な運用を行う
最も重要なのは、写真の被写体(個人)の権利を尊重し、適切な取り扱いを行うことです。